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2018年 アメリカ矯正歯科医会 ワシントンD.C.

2018年5月4日〜5月8日にワシントンD.C.で開催されたアメリカ矯正歯科医会のアニュアルセッションに参加してきました。 サージェリーファーストの菅原先生、ロスフィロソフィーの池田先生、インビザライン の尾島先生がスピーカーとして登壇されました。   アメリカでは、インビザライン 以外のアライナー、クリアコレクト、シュアスマイルアライナーなど各社が力を入れている状況でした。 ・アラインテクノロジー社のインビザライン http://www.aligntech.com   ・クリアコレクト社のクリアコレクト https://clearcorrect.com   ・デンツプライ社のシュアスマイルアライナー https://www.dentsplysirona.com/en-us/products/orthodontics/SureSmileAligner.html   また、医療機関を介さずに自宅で矯正歯科治療を行うDIY矯正にも複数の会社が参入してきており、AAOとして警鐘を鳴らしている状況でした。   日本でのアライナー矯正の今後の展開、ウオッチしていきたいと思います。      
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矯正歯科医院経営「不安との付き合い方」

売上、利益ともに順調に推移していても経営者の不安はなくなることはありません。特に矯正専門歯科医院の場合、フロー型のビジネスで売上の増減が激しく、新規の契約が常に必要です。 しかし、この不安は行動にブレーキをかける厄介なものです。   なぜ、不安なのか? 不安の多くは「なんとなくの不安」です。何が不安なのか、明確ではないために漠然とスッキリしない心の状態が続きます。 スッキリしていない状況ですので、新しいことにチャレンジする気持ちにもなりませんし、最悪の場合はスタッフにあたってしまうこともあります。不安はなくなることはありませんので、不安とうまく付き合うことを考えたほうが建設的です。   不安とうまく付き合う 不安なことを30個リストアップします。ポイントは無理やりでも30個リストアップすることです。 20個を超えたぐらいから本音の部分での不安がでてくるはずです。そして、リストアップされた不安について、「なぜ不安なのか」を一つ一つ考えていきます。 30分ぐらいの時間でできることですので、ぜひ取り組んで頂ければと思います。不安を明確にすることで、不安とうまく付き合うことができます。 また、不安が特定されると、不安を解消するための具体的な行動がしやすくなります。    
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矯正歯科医院経営「売上の3つの基準」

矯正歯科医院の売上の考え方は3つあります。 1.  契約基準 2. 回収基準 3. 進行基準 この3つの基準を理解しておくとは矯正歯科医院経営では不可欠です。   1. 契約基準(マーケティングの基準) 契約基準は、患者さんとの治療同意書を交わした時点での売上になります。ほとんどのクリニックでは診断時もしくは診断後次回来院時になっています。 契約基準は、現状のマーケティング活動が機能しているかどうかを表す基準になります。スタッフと共有しやすく、初診カウンセリング数、契約数、来院経路などを管理していきます。   2. 回収基準(経営の基準) 回収基準は、現金の入金額を基準にした売上の考え方になります。契約した方で分割払いの方が多くなると、回収基準と契約基準にはズレが発生します。 毎月のクリニックの経営は、キャシュフロー経営をベースにし、入金額、支払額、そして残った現金ということで管理していきます。   3. 進行基準(治療期間を意識した基準) 進行基準は、治療の進捗に応じて売上を認識していく考え方になります。 例えば、100万円で治療契約された方の治療期間を25ヶ月とします。その場合、毎月4万円を売上として認識していく考え方になります。この基準は、税務申告や賞与の支給計算などで使われているクリニックがあります。   ステージに応じた基準の考え方 1. 開業から1年ぐらい 経営は、資金がショートしたら終わりです。契約基準では売上は上がっているからOKではなく、回収基準を意識してなるべく入金額を多くしていく取り組みが必要です。 例えば、メディカルクレジット。金利はかなり高くなりますが、経営が安定するまでの手段として使う場合もあります。あるいは、一括払いでの治療費OFF。一括払いでの治療費をOFFにすることで一括払いを増やしていく必要があります。もちろん、運転資金に余裕があれば、必要ないですが。   2. 開業2年〜 調整料なしの場合、毎月安定して入ってくる現金がありませんので、分割払いの割合を徐々に増やしていき、毎月安定して入金があるようにしていきます。   3. 出口 継承等でリタイアを考える時期。矯正歯科医院のリタイアメントを考える時期には、進行基準を意識し、現金の入金と治療の進行を同じにする、もしくは別口座に現金をストックしながら、リタイヤメントに備える必要があります。  
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矯正歯科医院経営「ツールとしての目標」

Amazonのビジネス・経済カテゴリーで「目標」と検索すると1,996冊の書籍。「集客」で検索すると1,864冊の書籍がでてきます。また、Googleの月間の検索数を調べると「目標」が12,100回、「集客」が6,600回となっています。 「目標」はやはり気になるキーワードですね。   目標のパワー 組織全体で目標を共有し、全員がその目標のために取り組んだ時のパワーはすごいものがあります。前職の時に過去5年間で30件弱しかなかったクライアント先を1年間で50件増やしたことがあります。その時、目標を共有できたときの力ってすごいな、と実感しました。 しかし、スタッフ全員で目標を共有し、組織全体で動くことはなかなか難しく、目標自体が意味がない、となってしまうこともあります。   2つのタイプ 目標を達成することが楽しいタイプが集まるとすごいパワーになりますが、目標と言われても、ピンとこないタイプも存在します。 では目標が明確ではないとうまく経営できないのか、というとそうでもありません。実際、明確な目標はないものの、うまく経営されている方も多くいらっしゃいます。 そう考えると、「目標」は使い方ということになります。   目標はツールのひとつ 目標を立てて、邁進できるタイプであれば、ツールとして考える必要はないですが、目標がピンとこないタイプはツールとして考えることで、機能します。 ツールとして考えた場合、目標に向かって走る必要もありません。ただ、目標を考えるだけです。 目標を考えると、必然的に現状とのギャップを意識します。そしてそのギャップを明確にしようと考えます。ギャップが明確になることで、取り組んでいくことも明確になり、行動に移していくことが可能です。 現状とのギャップを把握するためのツールとして目標設定を活用してみてはいかがでしょうか。  
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矯正歯科医院経営「インプットVSアウトプット」

書籍、セミナー、メルマガ、ブログなど経営に関する情報を得ることが容易な時代です。経営者にとっても良い時代だと思います。また、Google先生に聞けば、なんでも応えてくれる時代です。 しかし、情報が溢れている中から自分にとって必要な情報を得ることは難しい現実もあります。   前提条件 すべての情報には、前提条件があり、その前提をもとに書かれています。そのため、前提条件が違う情報を得ても意味がないということになります。 その情報は、どのような前提条件のもとに書かれているか、考えてから読み進める必要があります。   矯正歯科医院経営の前提条件 矯正歯科医院経営の前提条件は、3つのステージに応じた取り組みをする、ということになります。例えば、年間の初診相談数が100名にも満たないのに、スタッフ教育に力を入れてもリターンは少なくなります。それよりも初診相談数を増やすことに時間を費やしたほうがリターンは大きくなります。   アウトプットをイメージした情報収集 インプット思考とは、とりあえず、セミナーに参加する、本を読む、メルマガで情報を得てからアウトプットを考えることです。アウトプット思考とは、アウトプットに必要な情報のみをインプットする思考になります。 例えば、経営セミナー。先生が経営セミナーに参加するとやることが増え、クリニックが混乱する、とスタッフから言われることがあります。インプットした情報を医院のステージや経営課題と照らし合わせることなく、実行する際に起こります。 アウトプットをイメージしてインプットする、ぜひ実践してみてください!